お役立ちコラム

無料マーケティングオートメーション(MA)ツール「mautic」に注目

 

注目されるマーケティングオートメーション(MA)

あなたは、マーケティングオートメーション(MA)という言葉を聞いたことがあるだろうか?
直訳すれば「マーケティングの自動化」ということだが、WEBを利用した消費者を購買へと導くためのマーケティングツールということである。
今や、ネットショッピングが消費者の購買方法の一部として定着し、年々、その比率を伸ばしてきている。(図Ⅰ-1)
ほとんどの企業がWEBサイトを持ち、ビジネスに活用していることからWEB集客の場面で、競争が激しくなり、顧客が商品を選択・比較・購買することの自由度や利便性が大きく向上すると同時に、趣向も多様化し、顧客の獲得(集客)も難しさを増している。

 

(総務省統計局「家計消費状況調査年報(平成28年)結果の概況」より引用)

 

そんな状況下で企業から注目を浴びているのが「マーケティングオートメーション(MA)」だ。
一部の大手・中堅企業では導入が進んでいるツールなのだが、ツールが高額なこともあり、中小企業や個人事業主の資金力では導入が難しかった。
そんな中、無料で使えるマーケティングオートメーション(MA)ツール「mautic」が登場し、導入する中小企業が増え始めている。
マーケティングオートメーション(MA)とはなんなのか?、そして無料で使用できる「mautic」でなにができるのか?、その概要をお伝えしよう。

マーケティングオートメーションってなんだ?

mauticを説明する前に、マーケティングオートメーションとは具体的に何なのかということを知ることから始めよう。
あなたは、WEB集客に、どんなツールを、どんな目的で使用しているだろうか?
企業のWEB活用に関わるコンサルティングの現場では、以下のような対策およびツールを使用しているのが一般的だ。

  • SEO
  • SNS(facebook/Twitter/line投稿や広告など)
  • PPC広告(Googleアドワーズ広告/Yahooプロモーション広告)
  • アフェリエイト
  • バナー広告
  • メルマガ(広告含む)

これらは、広告・宣伝型でいわゆる「刈り取り方式」の一般的なマーケティングツールとして活用されている。広告・宣伝費を投資して、売上というリターンを刈り取るという方式だ。指標が新規獲得数に注目され、見込み客の育成から顧客当たりの売上の最大化などに繋がるプロセス全体をマーケティングするものではない。
考えてほしい、例えば、あなたのサイトに月間10,000人が訪問し、見込み客を獲得するためのメルマガ登録に5%の500人が登録。その内、成約に至るのが1%の5人だとしよう。たぶん、あなたはこの500人の見込み客に対して同じ内容のメルマガを定期的に発信し続けているのではないだろうか?
そして、メルマガ経由の成約率を上げるために、メルマガの開封率を上げる工夫や、コンテンツを最適化したり、キャンペーンを打ったりしていることだろう。
はたして、成約しない残りの99%の見込み客も、成約する1%の見込み客へも、同じ内容のアプローチで成約率は上がるのだろうか?500人の見込み客に思いを馳せてみると、「ただの情報収集」「なんとなくその時の趣向に合っていた」「人から勧められた」「非常に興味があった」など、様々な個々の状況と価値観があるのである。
この個々の状況や価値観を捉えて、それに合ったマーケティング・セールスが実現できるとしたらどうだろう。「ただの情報収集」の見込み客は、切り離し、「なんとなくその時の趣向に合っていた」見込み客には、更に興味を深める情報を発信し、成約に誘導することが出来るとしたら、成約率は自ずと上がることが想像できるのではないだろうか。
マーケティングオートメーション(MA)ツールを活用すると、見込み客の動向や価値観を自動で判断して、こんなマーケティングを展開することが可能になるのだ。

「mautic」でなにができるの?

mauticを利用するには、2つの方法がある。
一つは、mautic.comが提供している、無料のクラウドホスティングを利用する方法。
もう一つは、自分の使用しているWEBサーバー(レンタルサーバーでも可能)にセットアップして利用する方法。
クラウドを利用する場合、アカウントを取得して数分で使いだすことが出来るが、制約付き(5,000人のコンタクトまで)であるため、設定は簡単だが、本格的に活用する場合は、WEBサーバーへのセットアップをお勧めする。mauticに関する詳しい情報は「mautic 日本語公式サイト」( https://jp.mautic.org/)を確認すると良いだろう。以降でmauticで実現可能な主な機能を紹介する。

 

 

見込み客の管理と行動トラッキング機能

見込客(リード)を管理し、Webサイト上などでの行動をトラッキングすることが可能。
例えば、あなたのサイトの、あるページにアクセスした見込み客には10ポイント付与するとか、サイト自体に3回訪問したら5ポイント付与するとか、フォームからの入力があったら20ポイント付与するとか、見込み客の行動をトラッキングしてポイント付けすることが可能なのである。

 

 

これにより、ポイントを判断して、見込み客の興味や関心度を予測することが出来ることになり、ポイント別に見込客へのアプローチが可能になるのだ。
見込客は、あなたのサイトを訪問すると最初は「匿名」としてIPアドレスで識別されるのだが、フォーム入力(メルマガ申込フォームなど)されると、匿名に情報が付加され、正式なコンタクトとして識別される。

マーケティングキャンペーン機能

マーケティングオートメーションといわれる主機能である。分かりやすく言うと、あなたのWEBサイトに訪問してきた見込み客に対して、事前に決めたストーリーに従ってアクションを自動実行してくれる機能だ。

 

 

ストーリ-の設定は、キャンペーンビルダーという機能で簡単に視覚的に設定することが出来る。
例えば、以下のようなストーリを設定することが可能だ。
1)商品に興味を持っているリード(ポイント50以上のリード)が
2)「商品詳細ページ」を閲覧した場合、
3)1日以内に商品購入特典のメールを送信する
こんなことを、自動的に判断して実行してくれるのだ。

フォーム作成機能

Mauticでは、IPアドレスをキーにユーザーを特定、管理している。このIPアドレスだけでは、誰かが分からず、ずっとコンタクトは「匿名」の状態なのだ。よって、どこかのタイミングで、IPアドレスと見込み客情報を紐づけてやる必要があるのだが、それがフォーム作成機能と言う事なのだ。
作成したフォームは、あなたのサイトにmauticで生成されたタグコードを埋め込むことで利用可能となる。また、WordPressへの適応も可能で、フォーム有名なコンタクトフォーム7との連携や、ショートコードを使用してフォームを埋め込むことも可能だ。

 

 

その他の機能

この他にも、メール作成機能で作成したメールは、開封状態や、リンクのクリックをトラッキングすることが可能だし、ランディングページ作成機能で作成されたランディングページであれば、どの見込み客が反応しているのかをトラッキングして、マーケティングを展開することが可能になる。

まとめ

マーケティングオートメーション(MA)ツールの可能性がお分かりいただいただろうか?
これだけの機能を無料で提供している「mautic」であるため、日々、活用ユーザは増えている。見込み客を詳細に分類し、育て、誘導し、成約につなげる。そんな時代が始まっているのだ。
「mautic」の導入や、設定方法に関しては日々、利用者が増えている状況のため、ネット検索で得られる情報も増えてきている。ライバルよりも一歩先に、あなたの会社でも、マーケティングオートメーションに取り組んでみてはいかがだろう。

執筆者

川端 俊之

FIRSTITPRO 代表
http://www.firstitpro.jp
28歳でソフトウェア会社を創業し経営者となり12年の間、食品物流会社、アートフラワーショップ出店などの経営実績を積み重ねる。中小企業のITコンサ ルティング経験は10年を超え、数々の企業のIT経営実現のアドバイス・インターネット活用したビジネス・業務のIT化など様々なコンサルティング実績を 持つ。 「日本の根底を支える50人以下の企業へ最良の経営とITを届ける」をポリシーに経済産業省推進資格ITコーディネータ資格認定者組織である FIRSTITPROを組織し現在に至る。
2008年ITコーディネータ(認定番号:0081722007C)

お役立ちコラムの
トップへ

ページの先頭へ