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超高速開発を使うと安く開発できるというのは本当ですか?

Q

超高速開発を使うと安く開発できるというのは本当ですか?

A

超高速開発は、企業の販売・生産・在庫・物流・売掛・買掛・会計といった基幹業務に関わるソフトウェアをツールを使って開発することで、従来より少ない費用で高品質なシステムを構築しようという考え方です。また、そういった考え方を実現できるツールも含めて超高速開発と呼んでいます。

 

超高速開発を実現するツールの多くは、ソフトウェアの設計情報(機能、データ項目、画面、帳票などの仕様)をリポジトリと呼ばれるデータベースに保持しています。しかも、それら仕様間の関連を管理できます。さらに、その設計情報をもとに、プログラムを自動生成したり、実行エンジンが設計情報を解釈して機能を実行することができます。

 

このような超高速開発ツールを使う開発では、労働集約的な開発のやり方に比べて、

1)ソフトウェアの設計要素(部品と考えることができる)を部品として管理できる

2)設計の不整合を見逃さない

3)プログラムコードのエラーが発生しない(ツールのバグはありえるが、人が開発することに比べると圧倒的に少ない)

といった利点があります。そのことにより、システム開発および保守の工数は労働集約的な開発と比較して大幅に削減が可能になります。

 

超高速開発という考え方は、ソフトウェア開発に“部品管理システム”を導入するものといってもよいでしょう。それは、製造業におけるPDM(Product Data Management)システムをソフトウェア開発に持ち込むことです。したがって、手作り(大規模システムでは、整合性のある部品管理は不可能といってよい)よりも短工期で安く開発できるようになります。そして、さらに高い効果は保守工程において生じます。ソフトウェア・システムの全体の構造がリポジトリに登録されているので、変更の影響分析が容易に可能で機能変更が容易に行えるようになります。

 

市場には、多数の超高速開発ツールと呼ばれる製品が販売され実績も広く公開されています。そういった事例のなかには、運用・保守コストが手つくりの時代と比べて8割や9割削減できた事例もあります。経営環境の変化に柔軟に対応できる超高速開発との考え方とツールは、今後広く適用されると期待されています。

回答者:ICT経営パートナーズ協会 大島 正善

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