ICT活用実践企業紹介

労力を掛けずに継続的な情報発信でファンを増やす

有限会社飯田コンニャク店

中小企業や小規模事業の皆様にとって、広告・宣伝費を抑えつつ自社の製品をアピールし販売につなげる方法として、ウェブの活用は事業収益に直結する有効な道具となりました。自社の特徴や商品を情報として発信し、如何に購買層に的確に訴求できるか。ウェブの活用は、事業規模の大小に関係なく有効であり、むしろ小規模であっても費用を掛けずに成果を得る非常に有効な手段と言えます。

有限会社飯田コンニャク店しかしながら、効果的な情報発信を継続することは、なかなか難しいと言う事業者の方も多いのではないでしょうか。小規模事業の場合、ホームページ担当の専任者など十分な体制を維持することは難しく、他業務との兼務や代表が自ら運営を担当されることも多く、ホームページやブログを開設したものの、継続的に効果的な情報を発信し続けることは、大変な労力であり、ついつい情報更新の間隔が開いてしまいがちです。
今回は、創業100年を超える老舗店舗での取り組みを事例としてご紹介します。

事例企業概要

飯田こんにゃく店様は、「ばた練り」と呼ばれる伝統製法で、こんにゃく本来の旨み・食感を活かした食品製造・小売りの事業者様です。創業は明治10年、ご家族を中心とした経営で、地元のお客様に愛されるお店です。
毎月第4水曜日は「こんにゃくの日」として、従来はチラシを配る宣伝で、地元のお客様が中心の商売です。しかし、製造法に特徴があり、おいしいコンニャクはお中元・お歳暮の時期にはギフトとして贈答にも利用され、ネットや電話注文で全国に配送もされています。

サイト構築と運営

こんにゃくは、古より「養生訓」にも取り上げられるような健康食として知られていましたが、洋食が身近な時代になるとともに徐々に消費量が減って来ています。この様な状況で、飯田こんにゃく店様では、数年前に地元の商工会議所での講習会でホームページの有効性を学び、簡単なサイトを立ち上げられました。
しかしながら、ホームページは名刺代わりではなく有効に活用するべきだと気付き、知人の協力を得てサイトをリニューアルされ、積極的に集客をする取組みを開始されました。
ところが、集客につながる効果的な情報を継続的に発信することは、本業が忙しい中では思っていたよりも大変で、定期的な情報発信が課題となっていました。

SNSの併用

飯田こんにゃく店様の販路は小売りが中心で、自店での対面販売と地元の産直センター2店への出荷となっています。そこでホームページのアクセス解析を行い、たまにコンテンツとして掲載していたこんにゃくレシピのページは人気が高いことが分かってきました。一方、毎月第4水曜日は「こんにゃくの日」として、おいしい手造りこんにゃくをサービス価格で販売しており、このイベントで更に集客するため、店のFacebookを立ち上げられると同時にホームページと連動するように改修されました(写真中央)。

 

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こんにゃくレシピは奥様が季節感のある料理を考え、店主が写真を撮影しコメントとともにFacebookに写真投稿されています。ホームページにFacebookを連動させたことにより、ホームページのコンテンツが定期的に更新されるようになりました。また、詳しいレシピをホームページのレシピページに掲載することで、Facebookからホームページへの自然な流れが得られるようにもなってきました。今後は動画レシピの掲載も挑戦したいと、楽しんでおられます。

まとめ

近年、こんにゃくは海外ではヘルシー食品として注目を集め、欧州などでもパスタ代わりに料理で消費されるレシピも考案されていることも解り、飯田こんにゃく店の掲載レシピも、益々多彩になってきました。飯田こんにゃく店様では「こんにゃくの日」のイベント告知では、毎月Facebookのインサイトとホームページのアクセス数が大きく伸びる効果が出ており、Facebookを見た人が新規に来店されるなどネットとリアルの相乗効果も出てきました。
“Going Concern”事業は継続することも使命と言います。
このように商品の特徴・強みを捉え、客層を想定して継続可能なコンテンツで情報発信することは、例え規模は小さくとも地元に愛され続けるお店の秘訣と言えるのではないでしょうか。

有限会社飯田コンニャク店

村上 出

村上 出(むらかみ いずる)

大学では、生物系のテレメトリーシステムを専攻。卒業後、工場プラントの自動制御システム・自家発/売電システムのSEとして従事。電機メーカーに転職し、マルチメディア系OS・アプリケーションシステムの設計・開発。その後、車載システムの企画・設計・開発・品質管理・市場対応など、ITS・テレマティクス製品の一連のものづくり工程を商品開発責任者として担当。自動車メーカーでの開発実状に詳しい。2009年4月に独立。東京都や神奈川県を中心に、中小企業・小規模事業者様の経営全般のご支援ならびに、国・自治体などの地域産業振興政策をサポート。近年、モノづくりBtoB企業様からも、ウェブマーケティング関連のご相談を頂き、クライアント様に合う方策をご提案・ご支援させて頂いている。また、中小企業のIoT化についても、ご相談が増加しており、最新・低コストな取組みご支援にも応じている。

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