ICT活用実践企業紹介

下町の部品製造業、地道なホームページ改善で問合せ件数増大

製造業C社

東京下町の製造業C社は、BtoBをメインとしている企業です。
同社では、ホームページを作成するも、なかなか問合せにつながらず...という状況でした。
そこで、ホームページの改善を行おうと思い立ちます。
とはいえ、どこから手を付けてよいのかわからないとなり、外部の専門家の相談を受けることとなります。
そして、地道に1歩ずつ改善していくことになります。

ホームページの方向性は明確でしたが...

C社は、経営者の勉強会等にも参加し、中小企業としては経営方針なども熱心に検討している企業です。
そのため、ホームページの作成については方向性も明確で、統一がとれたものとなっています。
また、C社のキャッチコピーであるキーワードで検索サイトで検索すると、必ず上位表示されるものとなっています。
この状況でアクセス解析の設定を行い、データを見ながら改善していくことになりました。
そこで、解析のデータが出てくるとC社のサイトのキーワードの設定に問題があることがわかります。
実は、C社のキーワードのもととなるキャッチコピーは、C社が業界に対して「新しいサービスを提供したい!」という意欲に満ちたものでした。しかし、言い方を変えれば「今は誰も知らないサービス」ということになります。誰も知らなければ、検索してくれる人もおらず、だれにも見つけてもらえません。問合せの件数が増えないのは言わずもがな...です。
そこで、改めてキーワードを検討していくこととなります。
前述のとおり、意欲に満ちたキーワードでしたので、再検討するのはなかなか抵抗のあるものだったと思います。しかし、キャッチコピーは画像の中にとどめ、本文のテキスト情報からは減らし、よく使われている言葉をメインに文章を更正していくこととなりました。
更正後、しばらく様子を見ることとなります。

アクセス数は増えました、でも問合せは...

前回の状況から3か月後、状況は変わってきました。
ホームページの訪問者数が前回より明らかに増えてきていました。
新規に設定したキーワードでも、検索エンジンで上位に表示されるようになっています。
アクセス解析の情報をもとに分析すると、訪問者はトップページ、及び商品説明ページを多く見ていることがわかりました。
さらに見ていくと、商品ページで多くの方が離脱してしまい、問合せのページまで行っていなことが判明します。
この時のホームページの作りは、商品ページは1ページとなっており、すべての商品がここに記述されております。その為、非常に縦に長く、スクロールしないと訪問者のお目当ての情報に到達しないという作りとなっていました。
その為、多くの訪問者がお目当ての情報・商品にたどり着く前にあきらめてしまい、離脱していくことが推測されます。
C社の商品は、BtoBがメインのためかアクセス解析の結果からも多くの訪問者がパソコンからホームページを見ていることがわかっていました。
パソコンからホームページを見ている際には、スクロールするページは敬遠される傾向にあります(モバイルの場合はスクロールのほうがよいといわれています)。
そこで、今回は商品をある程度区分けして、区分別にページを作成し、メニュー等で切り替えるように改善することとなります。
さらに、それぞれのページに問合せページに飛べるようにわかりやすくリンクを張るようにすることとなりました。

問合せはだいぶ増えてきました。そこで、さらに改善です!

これまで改善で、実施前は月に1~2回しか問合せがなかったものが、週に数回問合せが入るようになってきました。
この時点でアクセス解析の結果を分析してみます。
すると、商品ページについては、複数ページに分割したため、個別の商品のページの閲覧数は下がっています。しかし、複数ページの閲覧数を合計すると以前より高いものとなり、離脱率にも減少が見られました。前回より、訪問者の方が情報を見つけやすくなっていることが想定されます。
問合せの数も増加し、改善の効果が上がっていることがわかります。
とはいえ、経営者にはもっと良くしたい!という思いがあります。
そこで、再度分析してみると、QAページへの閲覧数が非常に多くなっていることがわかりました。確認してみると、トップページとほぼ変わらないくらい見られていることが判明します。
いろいろな改善の効果や、検索エンジンのシステム変更等の影響だと思われるのですが、あるキーワードで検索するとトップページよりもQAページのほうが上位表示されるようになったようでした。
C社では、ホームページ作成当初よりQAページはあまり重視しておらず、簡単なテキスト情報がのみで作成されており、内容が薄く、あまりいいものとは言えませんでした。
検索結果上位に表示され、多くの方が見に来ているにも関わらず、内容が薄いページ...
当然QAページの直帰率は非常に高いものとなっていました。
この記事の執筆時点では、このQAページをどのようなものにして、いかに商品ページや問い合わせページに誘導するかという改善を実施しているところです。

1歩1歩地道に改善!

上記のようにC社では、計画を立て、改善をし、アクセス解析を行い、再度計画を立てるということを継続的に実施しています。
1歩進むごとに、新たなる改善点が見つかり、それに対応していく...
非常に地道なやり方ですが、それで効果を上げています。

製造業C社

hirokisan

廣木 秀之(ひろき ひでゆき)

有限会社LTシステム 代表

http://www.ltsystem.net/

IT企業にてシステムの企画・構築・設計などを実施後、ITコンサルタントとして独立。コンサルティングにおいては300社以上の支援実績を持つ。東京の東部地域を中心に中小零細企業のIT支援を実施。国や地方自治体などの施策を活用し、それぞれの企業にあった指導を行う。

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