お役立ちコラム

IT業界におけるダイバーシティについて

私はICT経営パートナーズ協会の専務理事及び株式会社アクロホールディングスの会長も務めております石田知義と申します。

本日は弊社も属していますIT業界における女性の活用についてお話したいと思います。

最近皆さんも【ダイバーシティ】という言葉を良くお聞きになるかと思います。

直訳すると多様性ということですが、昨今の使われ方としては職場での多様性、つまりはこれまでの男性という単一の性別が活躍してきた場で、もうひとつの性別の女性も活躍できるようにして、組織のパフォーマンスを高めて行こうというように使われております。

女性に特化された業種は別にして、多くの業種同様私達のIT業界でも女性の活用は非常に遅れております。

IT業界の女性比率は約20%といわれておりますが、女性管理職比率はさらに少なく数パーセント以下です。

なぜこのように少ないのか、その理由を私なりにいくつか挙げさせていただきます。

 

1.IT業界に就職を希望する女子学生が少ない

・プログラムを作るのは自分には難しいと思ってしまっている

・ハードワークのイメージがある(以前は確かにそういう時代もありましたが)

・男性社会だというイメージが定着している

もともと理系を目指す女性が少ないにも関わらず、上記のような事から、文系の女性がIT業界を第一希望に考えることがあまりありません。

 

2.女性の管理職が少ない理由

・実際にハードワークで体力的についていけない

・前例となる成功事例が非常に少ない

・勤続年数が男性に比べて短い(結婚・出産)

・経営的なスキルを身につける機会が少ない

というような背景があります。

最後の経営的なスキルという点からもIT業界において女性の経営者というのも非常に少ない事も事実です。

 

ではIT業界に女性は本当に合わないのでしょうか?

私はまったくそのようには思いませんし、事実弊社では10年以上前から女性の採用や活用は活発に行っております。

IT業界において、職種は大きくは3つに分けられます。

 

1.技術職(プログラム作成)

2.営業職

3.事務職

私はいずれの職種でも男性女性の性別による優劣は無いと思っております。

技術職としては昨今のプログラムの開発はインターネットを活用したシステムの開発が多くなり、これまで多かったコンピュータ言語を使って作りこむという体力的な生産性を求められる作業より、デザインやイメージなどユーザビリティを意識した感覚的な生産性を求めた作業が増えてきております。そこには女性の感覚が生かせる世界です。またコツコツと決められたものを継続するという勤勉性でも女性が優位なケースも多々見受けられます。

営業職も行動量よりも情報量やその精度が求められる時代になったという点でも男女の差は全くありません。

事務職についてはこれまで男性社会ということもあり、女性の比率はもともとも高かった分野でしたが、今後は技術者の支援を女性がするという仕事はもっと増える事でしょう。

これら総じて見ても、女性比率がゆくゆく50%に上がっても何の問題の無い業界だと私は思います。

 

今後はIT業界において女性の管理職や経営者の比率を上げていくことが、業界の活性化・多様化にもつながることだと思っております。そこで弊社ではこの度一般社団法人ICT経営パートナーズ協会の支援もいただきながら、女性の管理職・経営者を育成するプロジェクトを立ち上げます。

 

概要は下記のようなものです。

 

ToraPro

 

私達のICT経営パートナーズ協会は、ICTを活用するユーザー企業と、ICTを提供していく企業が互いに熱き交流を図り、あるべきICT経営を追求・実現していく協会であるべきという目的を持っております。

そのためにもダイバーシティという多様性もそこに生かすべく、これからも日々努力していく所存です。

 

 

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