お役立ちコラム

SEOはSXOへと進化する

SEOからSXOへ(ロボットからヒトへ)

 

SEO(Search Engine Optimization)とは検索エンジンの最適化のことで、WEBサイトにおける検索順位向上を目的として、WEBサイト全体の構造や、ページの記述の調整、被リンクの獲得などの施策で、大半が「検索エンジンに対する取組み」でした。従来の検索エンジンの技術は、ヒトが文章を読んで理解する能力とは大きくかけ離れたもので、SEOは検索ロボットを対象とした施策としていました。つまり、SEOという言葉はロボットを対象としたものとして認識されていました。

 

しかし、SEOという言葉が生まれた時代と比べて、現在の検索エンジンはかなりヒトに近い形で、コンテンツの中身や、検索ユーザーが入力するキーワードを理解できるようになっています。この検索エンジンの進化にともない、SEOでも検索ロボットに向けた最適化でチェックすべき項目は減り、逆に検索するヒトに向けた体験の最適化が最も効果のある施策となってきています。

 

そのため、現在のSEOでは、検索ユーザーがより満足できるようなコンテンツを上位に表示しようとする取組みに変わってきています。これは、検索ユーザーにより良い検索結果を表示する、つまり「検索ユーザーにより満足な体験を提供する取組み」へと変わってきているのです。これが、SXOで検索体験の最適化ということになります。体験は英語でExperience、それに紐づけSXO(Search eXperience Optimization)と言われています。Googleの技術の進化とともにSEOという言葉も意味も変わりつつあります。

 

参考:“From SEO To SXO: Search Experience Optimization”

http://searchengineland.com/seo-sxo-search-experience-optimization-223812

Googleが目指すこと

Googleは検索ユーザーを第一に考え、ユーザーに使い続けてもらえるように、便利な検索エンジンとなるように日々改良を行っています。つまり、Googleが求めることは、「常に検索ユーザーの為になるWEBサイトを探し提供する」ということです。そのためには、制作者はユーザーに魅力的なWEBサイトを作成しなければなりません。オリジナリティのある質の高いコンテンツによって、ユーザーは自分のためにサイトが有益だと感じると、再びアクセスしたり、自分のサイトからそのコンテンツにリンクしたりします。それによって、徐々に多くのユーザーがサイトに引き付けられるようになります。それが、ユーザーにとって最適な体験を提供することにもつながります。

 

Google の共同創設者のラリー・ペイジはこう述べたことがあります。「完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返すエンジンである。」この言葉こそがGoogleが目指す方向性を表しています。

参考:Google がユーザーのためにしていること

https://www.google.co.jp/intl/ja/about/company/products/

 

従来のSEOでは

一昔の検索エンジンでは、順位を上げる為にそのコンテンツ内にキーワードを多く含めるという施策がありました。しかし、今では隠し文字などを使ってキーワードを過剰に詰め込むページが増えると、検索エンジン側もこれらをスパムとして対処していきます。また、キーワードの詰め込みが問題だとわかると、ある程度の割合を意識してキーワードを散りばめたサイトが増えます。当然、Googleはアルゴリズムを改良し、このようなサイトを排除していき、新たな施策もまた通用しなくなってきています。

 

さらに、被リンクを集める事がサイトの評価に繋がるという事がわかると、サイト運営者による自作自演の被リンクで検索結果の順位は操作されるようになりました。しかし、これらについては、更なるアルゴリズムの改良で改善され、スパムを行ったサイトは、ペンギンアップデートにより評価を下げられてしまい、質の低いコンテンツを量産したサイトは、パンダアップデートにより検索結果から表示されなくなりました。これがSEOの歴史で、Googleエンジンとのイタチゴッコとも言われてきました。

本来のSEOとは

これまでの経緯と経験から、このようなGoogleアルゴリズムの問題点を突く施策は、検索エンジンの進化によって順位への影響を受けやすい施策である事が分かってきています。従来はGoogleの理想と、それを実現する検索エンジンのアルゴリズムには大きなギャップがありました。このギャップを突くテクニカルな施策として、SEOでは「キーワードの位置やバランス」、「メタキーワードの設定」、「相互リンクの多さ」といったものが重要であると取り上げられましたが、これらは検索エンジンの進化によって、ほとんど意味の無い施策となってきています。

 

そもそも検索エンジンに対する最適化を行うという発想は、サイト作成に対するテクニカルなことで、検索ユーザーに対してはあまり良いことではないため、行き過ぎればスパムとみなされます。本来のSEOとしては、Googleのガイドラインを守り、検索ユーザーのためになる施策を行うべきなのです。そのためには「品質に関するガイドライン」を必ず確認して、それに適合するようにサイト作成を行わなければなりません。

参考:ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)

https://support.google.com/webmasters/answer/35769?hl=ja

価値のあるSEOとは

SEOとして、キーワードや、インデックスを数値で分析し、検索エンジンに対して最適化を行っても、検索ユーザーが良いと思わなければ、検索に対する成果には結びつきません。検索ユーザーも競合先も、そしてサイト制作者自身もヒトです。競合先が優れたコンテンツを既に提供していれば、それを超えるコンテンツを考え提供しなければなりません。そのためには、「ユーザーの意図を考えたキーワード選定」と「ユーザーに対してどのような価値を提供できるか」を重要視し、コンテンツを作成しなければなりません。それを行うことが、検索ユーザーに対して誰よりも優れた体験を提供する取組みになります。

 

Googleや、ウェブ関連のニュースメディアが「テクニック論ではなく、ユーザー体験を優先しろ」と繰り返し忠告しているのは、検索ユーザーの目線で考えずに、テクニック論のみに走ってしまうサイト運営者が多いからです。これから重要なのは、テクニック論ではなく、ユーザー体験の大切さです。リアルな世界では当たり前のことですが、それが歪んで捉えられてしまったのは、バーチャルなネットの世界だからかも知れません。

 

従来のSEOはSXOへ進化し、検索ロボットではなく検索するヒトにフォーカスした施策こそが、本来のSEOとなります。これからは、検索ユーザーに対して誰よりも優れた体験を提供する取組みが主流となり、このSXO(Search eXperience Optimization:検索体験最適化)こそが、検索ユーザーから評価される価値のあるSEOということになります。