お役立ちコラム

RPA を試しに使ってみよう?フリーで使えるRPAのご紹介!

新型コロナウイルス感染症が世界的に流行し始めてから1年近くが経過しました。

この状況において、企業は従業員の安全を確保しながらビジネスを継続し、成長させることを考えなければなりません。その手段として最初に挙げられるのは「テレワーク」ですが、ここでもう一つ注目したいものがあります。
それが、「RPA」(ロボティック・プロセス・オートメーション)による、業務の自動化・省人化です。

RPAはPCでの業務を、人の代わりにプログラムが行えるようにするものです。主に事務作業の多い金融・官公庁での活用が主と思われがちですが、このコロナ禍ではそれ以外の業種での活用も少なくありません。
例えば、日清食品では、紙ベースの出荷案内リストをFAXして業務を行っていましたが、テレワークへのシフトを進める中で、RPAを用いてPDFベースとし、ファックス送信はPCから行うことにしました。これにより、この業務を行うスタッフは在宅勤務が可能となりました。

便利そうなRPAですが、高価というイメージを持っている方も少なくないのではないでしょうか。実際にRPAツールが出はじめたころは大企業向けのものが多く、中小企業では導入できないような価格帯のものがほとんどでした。
しかし、今では無償のRPAツールも多く発表され、中小企業や個人事業主でも利用できるようになってきています。

フリーで使えるRPAツールのご紹介

フリーのRPAツール、サービスは、大きく分けて「無料で提供されているフリーソフト」と「有料のRPAソフトの無料版」の2種類があります。
「有料のRPAソフトの無料版」は、その多くは商用利用がNGであったり、期間が設けられていたり、一部の機能が使えなかったりと、利用に制限がかかっているものが多いですが、なかには無料版の機能だけで充分なソフトも存在します。
今回は、その中から特に中小~小規事業者におすすめの、期間制限のない2つの無償ツールを紹介します。

(1)UiPath Community Cloud

UiPathは、RPAツールの中でも世界的にも非常に有名な製品です。
2017年には日本法人も設立され、日本企業での導入も進んでいます。政府も新型コロナ対策にRPAやAIの活用を推進するとして、UiPathと協定を結んでいます(https://www.uipath.com/ja/newsroom/covid19-cabinet-secretariat-agreement-20200520)。
この、UiPathですが、完全無料版として「UiPath Community Edition」が存在します。

この無料版を使える条件は、「個人のRPA開発者および小規模事業者、その他組織」とされています。
小規模事業者については「関連会社を含め従業員が250人未満で、売上高が500万ドル未満の組織」とされており、この条件に該当すれば、「UiPath Community Edition」が使用できます。
その為、多くの中小企業がこの条件に該当し、使用できるのではないでしょうか。

有料版との違いはほとんどなく、最も大きな違いは自動化の上限がロボット3台分であるという点です。その他、管理ツールや開発ツールのライセンス数等の制限などがあります。

なお、前述の通り、想定されているのはあくまで学生や個人開発者、公共団体などによる小規模な利用であるため、一定規模以上の組織での利用の際は法人向けの無料トライアル版や有料版を使いましょう。

(2)Automation Anywhere Community Edition

こちらもグローバルなRPAですが、スモールビジネス向けに無料プランとして「Automation Anywhere Community Edition」が提供されています。

UiPathと同様、無料の「Community Edition」を利用できるのはスモール ビジネス・開発者・学生に限定されています。スモールビジネスとは、マシンが 250台未満、ユーザー数が 250 未満、年間収益が 500 万ドル未満の3つの要件に全てに該当する企業のみです。

有料版との違いは、UiPathと同様に機能面での違いはほとんどありません。大きな違いは、無償版の場合、自動化の実行は1デバイスのみであり、展開方法もクラウドのみとなっています。

こちらも上記条件に該当しない場合での利用の際は、法人向けの無料トライアル版や有料版を使いましょう。

無料版のRPAを使うということ

今回は2つの無料で使えるRPAを2つご紹介しました。
無償版は、有料版や完全版と比較すると性能やコンテンツ、サポート体制などで劣ります。
そのため、わからない点が出てきた際には、自分で調べて進めていく必要があります。また、継続的に使い続ける際には、変更をおこなう必要がでてくるため、後々のメンテナンスも検討する必要があります。
業務できちんと使用する場合は、これらを考えて検討しましょう。

その点を考慮した上であれば、無償版でも機能的には必要最低限、あるいはそれ以上を備えており、利用条件を満たす場合、使いやすさや導入コストの観点からは、RPAによる自動化の第一歩として非常に有用であると言えます。

RPA導入で重要なのは「スモールスタート」、小規模からの自動化です。まずは無料ツールを使って身近な業務を自動化し、RPAの利便性を実感してみるという始め方も良いでしょう。