東商ICT相談室

各アクセス解析ソフトのメリット・デメリットについて

アクセス解析の導入を検討しています。
どのアクセス解析ソフトがよいのかメリット・デメリットを教えてください。

ツールの特性やアクセス解析の取り組みなどに関して基本的なことをアドバイスさせて頂きます。まず何を目的とするかによってアクセス解析に求める機能も変わります。
商品の販売売上やサービスの申込み件数の増加などの目的(コンバージョン)でアクセス解析を利用する場合と、単にアクセス統計情報としてサイトの知名度や浸透度合いを測る目的で利用する場合ではアクセス解析ツールに求める機能も変わってくるでしょう。何のためにアクセス解析を行うのか、その目的を明確にしましょう。さて、アクセス解析ツールに関して大まかな特徴とメリット・デメリットをお伝えします。

まず以下の3ツールですが、レンタルサーバーなどに採用されているアクセス解析ツールになりますね。
・Analog・AWstats・Webalizer
▼解析ツールのタイプ  アクセスログ型:「Webサーバーに記録されたアクセスログファイルをもとに解析を行う」方式
▼メリット
・サーバーに蓄積されたアクセスログを過去に遡って検証できる。
▼デメリット
・サーバーにインストールして利用するため自社サーバーでなければ運用できない。(レンタルサーバーでは使用できない)
・インストールには、専門の知識と技術が必要。
・アクセスされた記録からしか解析できないので、実際にブラウザが操作された結果を精緻に計測することができない。最近のブラウザはキャッシュを持っているので、戻るボタンをクリックした場合、Webサーバーにアクセスせずにブラウザのキャッシュから表示するため、この場合のログは生成されない。
・(GoogleAnalyticsに比べ)解析できる項目が圧倒的に少ない。
・ユーザーを特定できないのでユニークユーザー数の集計や、リピート率を計測することができない。(ユーザーに紐づいたデータが集計できない)

次に、WEBページにタグを埋め込むことでアクセスログ型のデメリットが解消されているのがアナリティクスなどになります。
・Google Analytics
▼解析ツールのタイプ  ビーコン型:「htmlに記述したJavaScriptのタグが動作して、アクセスされたデータを解析マシンに送信し、解析する」方式
▼メリット
・HTMLに簡単なコードを記入するだけで利用できるので、手軽に導入できる。
・また解説本等も多く発行されているので、使い方も覚えやすいです。
▼デメリット
・解析を行いたい全部のドメインの全ページにJavaScriptのコードを記入する必要がある。コードを入れ忘れると、きちんと解析できない場合があるので注意が必要。
・コードを記入した日以降のデータしか検証できない。

上記の他に、「パケットキャプチャリング型」という解析ツールも存在します。各々の特徴などはネット検索で比較的簡単に調べることが出来ます。
下記のWEBページにAnalog/AWstats/Webalizerの機能比較資料が掲載されていますので参考なると思います。単なる比較であれば、このベースにGoogle Analyticsを乗せて比較してみても良いのではないでしょうか。
▼オープンソース版のアクセスログ解析ソフトの比較   http://thinkit.co.jp/cert/compare/6/3/4.htm

「なんの数値(情報)が見られるので/その数値(情報)から、どういうことが分かって/何を対策(改善)できるのか/その結果、何が起きるのか」

上記のような明確な目的を設定していないと、アクセス解析を行う上で発生する調達費、運営費(人件費)、諸経費などのコストに対する費用対効果という尺度で判断してしまうことになりがちです。
一般的にWEBサイトをビジネス利用する場合、「費用対効果」というよりは「投資」として捉えることが重要で、WEBサイトは店舗の出店と同様であり、アクセス解析は「投資を回収するために必要な手段」ということになります。