東商ICT相談室

サポート停止のため新システムでの再構築を提案されました。どうしたらいいでしょうか?

システム会社が現システムはサポート停止のため、作り直してほしいといってきたのですが、どうしたらいいでしょうか。

最近増えているのがこのタイプの相談です。

オフコン、汎用コンピュータ(メインフレーム)などレガシーシステムと呼ばれる旧式のコンピュータや、Windows2003に代表されるOS、ミドルウェア、パッケージソフト、MS Accessなどの古いバージョンを使っている企業に対して、システム会社が突然サポート停止といいだすケースが増えています。

サポート停止にあわせた時期にシステム会社が現行システムをそのまま作り直して新システムに乗せ換える提案をしてくることがあります。旧式のシステムからの乗せ換えをICT用語ではマイグレーションといいます。停止時期まで時間的余裕がないので、まずは現行システムをそのまま移行して、それからゆっくり業務見直しをするといった提案が多いようですが、この提案には気を付けましょう。

システムの再構築というのは、自社の業務処理を見つめなおす最大のチャンスです。このタイミングを逸すると、いくら新しいシステムといっても旧来の非効率な部分を残したシステムをそのまま使い続けることになります。これはその企業にとって大きな経営ロスです。実際には一回情報システムを作ってしまうと、後からの大きな変更は事実上不可能とお考えください。

そうはいっても、見直し作業に時間がかかっていてはサポート停止時期に間に合わないと心配される方も多いかと思います。しかし、見直しといっても実際に動いているシステムをゼロから入れ直すことは稀です。大半のケースは現行システムのテコ入れで十分ですので、優秀なコンサルタントが行えば3か月程度で見直し用のシステム分析は可能です。システムの再構築作業はその後でも十分に間に合います。間に合わないというのは既存のシステム会社が、競合会社やコンサルタントが介入してこないようにするために使うことも多いです。

すでにいつかはサポート停止されるのではないかと心配な旧式のシステムをお使いの方は、システム会社の一方的な都合に振り回されないように早めに準備に入ることが求められます。とくに既存システムに関する設計資料が残っていない会社は要注意です。少しでも現行システムのサポート停止に不安をお感じになられているようであれば、個別相談でご連絡ください。

回答者: 一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会 本間 峰一