ICT活用企業紹介

ホームぺージとSNS活用による集客とコミュニティ活性化

ベビー用品メーカー A社

東京都内に店舗を構えるA社は、社長と店長ご夫婦の二人三脚で商品企画製造から販売までを手掛ける、ベビー用品メーカーである。
ご夫婦のお子様のためにベビー用品を開発し始めたことが、事業化のきっかけだという同社は、赤ちゃんの事を一番に考え、子育てが楽しくなるような製品を製造販売している。子育てが終わった世代にもファンがおり、以前から同社の製品を紹介するMixi(SNS)のコミュニティがあり情報交換が行われていた。

ホームページとネット販売

A社のWEBへの取り組みは早く、1999年にはドメインを取得、社長自らHTMLでホームぺージを制作し、商品の情報を発信してきた。ネットでの販売も、現在のように様々なカートシステムが整っていなかったため、独自のカートプログラムを組み込んで実現した。また、店長はアメーバーブログで情報発信を行っていた。このようにWEBへの取り組みは早くから行っていたものの、2014年頃までは雑誌広告からの売り上げが高い比率を締めていた。

SNSの変遷と新たなプラットフォームへの展開

突如、雑誌広告からの販売数が激減、逆にネットでの口コミで来店されるお客様や注文されるお客様が増えている事に気が付いた。Mixiでお客様が商品の紹介や情報交換をされている事もあり、SNSの可能性に興味があった同社は、ユーザー数が伸びていたFaceBookでの展開を検討し始める。FaceBookぺージを立ち上げたものの当初はどのような発信を行ってよいか迷いながら、同社の強いファンとなったお客様のご協力や、FaceBook広告を活用して「いいね!」を集め、情報拡散できる土壌を作っていった。2016年頃からは同社の製品がインスタ映えすることもあり、Instagramでお客様が写真を投稿されることが増えてきた。お客様の投稿は、同社の製品を利用するイメージしやすくさらなる集客につながっている。現在は、お客様から提供いただいた写真や情報、ライフスタイル、イベント情報、また社長と店長の子育てに対する思い等をInstagramとFaceBook、ホームぺージで発信し、定期的にオフ会も行いお客様との繋がりを持っている。

CMSを利用したホームぺージリニューアル

FaceBookの運用が軌道にのり、次はホームぺージによる集客の改善に着手した。GoogleAnalyticsのアクセス解析結果や当時増えていた顧客層から仮説をたて、集客するキーワードを決めコンテンツの追加とSEO対策を行った。
結果、このキーワードは徐々に集客効果を上げ始めた。しかしながら、ホームぺージを長年運用していたことでぺージ数が増えており、なおかつHTMLで作成していたため更新管理がかなり煩雑になっていた。そのため、コンテンツの追加やSEO対策がスムーズに出来ず、店長にはホームぺージが更新できなかったこともあり、CMSによるホームぺージのリニューアルに着手した。ブログの経験のある店長が取り組みやすいようにWordPressを採用し、ホームぺージと外部ブログとは別にドメイン内ブログを設ける事とした。
リニューアルの間、上記集客効果を上げていたキーワードに関連し、有名人が同社商品を使用していることが各種メディアで取り上げられ、サーバーダウンしてしまうほどのアクセスがあったが、なんとかサーバーを移転しリニューアルすることが出来た。リニューアルは、コンテンツの案を一緒に考え、技術的なWordPressの設定や使い方等を支援しながら半年程度かかって進め、自社で更新できる仕組みを整えた。リニューアル後は、メディアで取り上げられたことがきっかけとなり多くの注文が入ったため度々欠品することがあり、欠品のお知らせと入荷状況を簡単にアップすることが出来たことは良かった。

まとめ

ホームぺージのリニューアルからちょうど1年、FaceBookとInstagramのSNS、ホームぺージ、アメブロと日々の更新は店長が行っている。社長は、昨年から様々な引き合いのため大忙しと伺っている。SNSやHPの投稿や更新を続けることはなかなか難しい。同社は、リアルでもネットでもお客様との関係性を大事にしてきた結果、一方的な情報発信ではなくSNS時代に即したコンテンツを発信し続けられているのだ。

松永菜穂子松永 菜穂子

株式会社インサイトアイ 代表

http://insight-eye.com

ITコーディネータとして中小企業におけるIT利活用の支援に取り組む。SEとしてIT構築を長く手掛け、IT導入を進める様々なユーザー企業と接してきた経験を糧に基幹業務システム構築からWebサイトの具体的な制作や利活用支援を行っている。