ICT活用企業紹介

ECサイトとコーポレートサイトを使い分け、データの活用と管理で効果をあげる

おつけもの“慶”

中小企業や小規模事業者がウェブサイトで物販(EC)を行う仕組みは、店舗運営・販売・物流・決済・顧客管理など関連する様々な仕組みやサービスを活用することで、以前よりも比較的手軽に運営できる様になってきました。
とはいえ、魅力ある商品を出店・販売し、それを必要とするユーザーにリーチし、購買に繋げて、更に優良顧客(リピーター)になるように関係を構築するには、それなりの労力や工程(やるべき事)があるのも事実です。

国内の食品EC市場の状況

食料品のECでは、以前からCOOP(生活協同組合)があり、その後パルシステムなどもTVメディアと併せてPR・集客を図ってきました。近年は、オイシックスが参入し、ランディングページで直感的なニーズの汲み取りと注文のし易さや「ミールキット」と呼ばれる、ある料理の使い方のシーンの提案とともに食材を一式セットにした商品の提供などで売上げを急進させてきました。
これら宅配系に対して、スーパー・小売り系として、イオンやイトーヨーカ堂などがあり、また大手プラットフォーマーの楽天やヤフー、アマゾン、更に近年スタートアップとして登場したクックパッドやポケットマルシェなどが入り混じってマーケットを構成しています。オイシックスは地域の食材を発掘し、ストーリー仕立てでネーミングし、消費者への訴求を図っており、それに共感したユーザーが購入する方法で急伸しましたが、他社もオイシックスの類似コンテンツ・商品化や同様のサイト運営により、順位が入れ替わる状況の様です。食品通販売上げランキング(週刊通販新聞調べ)によれば、2017年度/2018年度と直近(2019年3月末)での順位は下表のとおりです。

また、国内のECサイトの市場規模は5,784億700万円と、1年前よりも約13億2000万円も増加している模様で、確実に市場が増大しています。またUber-eats(EC+即配)の様な新たなビジネスも参入してきました。

一方、食品・飲料・酒類の市場規模は1兆6,919億円あるものの、EC化率は2.6%と他の商材と比べてみると、まだまだ普及の伸び代が期待されます。

さて、このようなEC市場にあって、中小企業や小規模の事業者は、どのような取組をすれば良いでしょうか?オイシックス社のサイトを研究し、自社のサイトをリニューアルすべく、取り組みされている活動を事例としてご紹介します。
同社は、神奈川県内の青果商(卸・小売り)でしたが、現在の社長に代替りされた後に、豊富な青果(卸業として、毎日市場から買い付けしている)を活用した事業の多角化として、漬け物(特にキムチ)の製造を開始されました。腕の立つ職人との巡り合わせで、職人が作るその味は、当初は小さな青果店舗の端で販売したものの、たちまち美味しさが口コミで広がり、現在では、楽天サイトでも同部門のトップ販売実績が続き、生産が追い付かない程にも成長出来ました。 その様な中、今回のサイトリニューアルが開始されました。

見込み顧客を上客へ

ECサイトはブランディング化して、CRM機能を搭載。ユーザーに対して積極的に商品提案を行うレコメンド機能を実現。コーポレートサイトは、社長の想いや商品に関連する話のオチなどをブログで紹介し、共感を呼ぶ構成で双方が連携する仕組みとしています。
また直営販売店舗ごとにFacebookページを立ち上げ、それぞれのキャンペーン情報や、共通の情報を投稿し、普段から「いいね」を増やすことにより、ファンの育成を図ります。

キャッシュレス化との連携

今後は、あらたなキャッシュレスカードリーダも導入し、実店舗やECサイトで、キャッシュレス化・ポイント付与を行う事で、ポイント情報を含めた顧客管理を連携管理し、お客様の利便性向上と顧客の囲い込みも図っていく予定です。

見込み顧客を上客へ

更に、ECサイトのCRM情報と実店舗の売上情報をデータ連携させて顧客の把握を行い、キャンペーンや催事などの情報を積極的に提供し、上顧客への育成を図っていく計画です。

(出典:「おつけもの慶」オンラインショップサイトより)

まとめ

現状では、未だ改善の途中ですが、この様に着々と顧客情報や見込み客の情報を分析・活用することにより、更なる上顧客としての囲い込みなど、費用と手間を最小限に抑えて成果を出す取組みを継続していきます。
この様に、安価に且つ手軽に活用できるようになった様々なツール機能、御社でも取組んでみては如何でしょう。